ツルウチ社 は、現在準備中です。

2017/02/28 15:29

こんにちは、つるうちはなです!


おかげさまで現在大好評頂いている3月末まで開催中の旧譜祭りに寄せて、
初めての旧譜セルフライナーノーツを書いてみることにしました。

私は昔を振り返るのがとても苦手なのですが、今だからこそ書けることもたくさんあるので、ひとつひとつ過去作品を紐解いていこうと思います。せっかくだから特濃で。笑

今回は、初の全国発売作品となった1stミニアルバム「メロディー」です。
当時出会って一瞬で大ファンになった、愛媛県今治市出身のバンド「ユウテラス」の核・爽遊さんにプロデュースを依頼しました。


今のつるうちはなを知ってるからするとまず一曲目のボーカルで「あれっ?!」と思うかもしれません。
この時期のつるうちはなはまだまだ「つるうちはなの形」がなんだか全然わからなくって、今あるものをとにかく全力で出すことしかできなかったんです。
でもだからこその切実さというか・・関わったメンバー全員が命がけで作っていた現場なので、この作品にしかない良さがあると思ってます。

では、ここからは一曲ずつの解説をお届けします◎

1「メロディー」
今もライブで歌い続けている、とてもとても大切な曲です。アルバムのプリプロに差し掛かっていたときに私がスタジオで「こんな新曲できました」と言って弾き語った曲を爽遊さんがすごく気にいってくれて、構成を一緒に考えてもらって、メロディラインなどもたくさんアドバイス頂きました。レコーディングの際にものすごい高熱で地声が全く出なくなって、でも歌うしかない(スケジュールがずらせない)という状況の中、なんとか出る裏声で歌ったのが「すごくいい!」と採用されました。

信じられないくらい不安定な歌声ですが、こんなにその時の精神状態がリアルに出てる歌が形に残ってるってすごいことだなと今なら思えます。ただ、当時はほんっとうに心身ともに苦しかった。具体的な内容はヤバすぎるから控えるけど、ほんとにみ〜んな血反吐吐きながらやってたんだよね・・。金も湯水のように使ったし。あんな苦しいレコーディングは2度としたくない!笑 

でもそのおかげで、なんかこう、謎の説得力と強さを身につけたと思っている。
今じゃもう笑い話だね。
あんとき意地でもCD出すんだって食らいついていかなかったら今の私はいなかったし、あれだけのエネルギー使って一緒に音楽作ってくれたメンバーに、とっても感謝しています。

2「普通の女の子」
こちらもいまだにライブでよく歌っています。20歳そこそこのときのバイト先(ブッ◯オフ)にすっげ〜嫌いな女がいて、あまりにムカつくからそいつのことを歌ってやろう!と思って書き始めたら、「あれ?でも私の中にも彼女と同じようなとこ無いか?なんか意外と同じとこあるんじゃないか?つーか気持ちわかる気がしてきた・・」となり、結果自分も含む全ての女の子のクズで愛らしい部分を歌う曲になりました。これができてからその子のことも嫌いじゃなくなり、意外と仲良くなったので、私にとって音楽は本当に昔っから「人をより理解するためのツール」だったのだなあと思います。

ファンの女の子で「自分のことを歌ってくれてると思った!」いう声をたくさん聞く曲です。そうだよね。私も同じだよ、みんな性格悪いんだよね。笑 でも、「私ってバカだな」って認識できてる女の子は可愛いと思うんだよね。だからこう、ババアになってもツラの皮だけは厚くなりたくないね!笑

3「魔法の指先」
10代のときに作ったセックスの曲。エロいですね。笑 メロディと歌詞とアレンジがとっても大好きで、このアルバムの中でもよく聴いた曲です。間奏のシンセのリフが大好き。アレンジしてくれたドクターモルモットのりょーちゃん、元気かなあ。

4「初恋です」
これはメロディも歌詞も素晴らしいんだけど、もう今は歌えない曲。この声はなんかもう、この時しか出せなかったんですよね。当時プロデューサーの爽遊の家でプリプロしてるときにガガガSPのコザック前田さんが遊びにきて、この曲を聴いてすっげー褒めてくれて、そこからガガガの前座とかツーマンとか爆裂都市とかに出演させてもらった。前田さんがあのガラガラ声でこの曲のサビを歌ってくれたのがすごく素敵で今も覚えてる。いつかガチでカバーしてほしいなあ。笑 花ポだったら間違いなくあーただな、あーたの声にすげー合いそう・・(ぶつぶつ)

5「きみのバカ」
20歳ごろに始めた「家出ノススメ」というドラム(当時のユウテラスドラマー・阿部虎さん)+ピアノのユニットをやってたときにできた曲。みんなでアレンジに相当苦戦してたような気がする。でも今聴くとめっちゃ面白いなこれ。

6「乙女賛歌」
これもライブでたまにやってる。イントロのリフが大好き。この頃からこの早口ポップスが十八番になった。「星ガール」とかあヴぁんだんどの「ヴぁんでぃっつ!!!」とかこの系譜ですね。この音楽ジャンルは当時は他に同じようなことやってる人がいなかったんだけど、その後アニメソングや電波系アイドルが流行りだしたときに「あれ、私もしや時代が早すぎたか?」とちょっとショックを受けた。笑 多分ガチでちょっと早すぎました。まあ天才だからな〜仕方ない!笑

7「サタニティマーチ」
iTunesの今週のシングルに選ばれて3万ダウンロードを記録した、つるうちはなが世に出るきっかけとも言える曲。プロデューサーの爽遊に、「即興で曲を作れ、まずメロディで10分、歌詞も10分以内、トータル1時間のスタジオで完成させる」と脅されて笑、死に物狂いで作った。でもこれは本当に爽遊と当時のメンバーのアイデアの豊かさがぎゅぎゅっと詰まっていて、私一人では絶対できなかった曲。ツービートを自分の曲に持ち込むっていう発想も全然なかった。そのあとは十八番になったけど。笑 

ちなみにCDにエンハンスドCD(PCで取り込むと再生できる映像)として「サタニティマーチ」のMVも入っています。
監督はサブカル界隈ではとっても有名な鬼才・奥秀太郎さん。
動きが固すぎて「ガチでビール飲め」と指示されて飲んでる私が今では考えられないほど初々しい。
今なら言われなくても勝手に飲んでるだろう。


このCDが出た頃にでんぱ組.incのねむきゅんが普通にファンとしてライブを見てくれていたそうで、ここ数年のクリスマスの時期にサタニティマーチの一節「今どこで〜なに〜してんの♩どこの誰を〜愛してんの♩」と呟いてくれていたりして、すっげ〜〜〜〜嬉しいけど、私もでんぱ組ぐらい売れてねむきゅんに楽曲提供して邂逅してえなあ〜と思ってる。ま、焦らずコツコツいきます☆

いや〜〜〜書いた書いた!
面白いな、セルフライナーノーツ。
面白がってもらえたらいいな。

引き続き他の作品についても可能な限りいろいろ吐露&紐解いていきたいとおもいます。笑

そして、つるうちはな旧譜祭りは4月末まで!
全作品をサイン入りでお届けします♪ぜひこの機会に過去の作品も聴いてみてくださいね!